世界にはおもしろい家がある
中国福建省の土楼の家
外観は4階建ての円筒形の形をしている
中には200室に約300人が暮らしている
1階は台所や食堂で食事をするところ
2階は食料品などの倉庫になっている
3階と4階は寝室などの個室になっている
この建物は福建省には2万戸建っていると云われており
古くは12世紀ころからの建築物
福建の土楼は対等な共同生活を送る住居として
すべての部屋は同じサイズ 同じ材料 同じ内装
同じ窓や同じドアで造られている
住居は 外に閉じ 内に開くという概念に従って
設計されている
つまり 中央に中庭を置き 居室の壁を周囲に巡らされている
土楼は 2段から3段石を敷き詰め
基礎として建設される
一番上の基盤に排水溝が作られ
雨水が土楼の壁を損ねるのを防ぐ
土楼の外壁は切り出した石のブロックや
川の玉石と石灰砂 粘土を混ぜたものを
1メートルから2メートル積み上げて
この地域の洪水の水位を考慮し作くる
粘着性の高いコメを混ぜた土を押し固め
竹の棒で水平方向に補強するという建築法
現代の鉄筋コンクリートとよく似ているが
土楼の家 円筒形の建築が
何100年もの耐久性には驚かされる
100年建築
ブリックス建築